妊娠前葉酸摂取の必要性
妊娠すると進められる「葉酸」ですが葉酸は水溶性のビタミンです。葉物野菜をはじめ緑黄色野菜に多く含まれ血液を作るためには欠かすことのできない成分でもあります。
とくに妊娠期間中には積極的に摂取することを勧められています。妊娠前後に所定の用量の葉酸をきちんと摂取していることで神経管の先天異常の発症リスクが軽減できるといわれています。それでは、妊娠前というのはどのくらい前からなのでしょうか。解説していきます。
通常葉酸は男女とも一日200mgの摂取を行うと理想的であると厚生労働省の基準では示しています。しかし妊娠中あるいは希望されている女性は、一日400mgの摂取が望ましいと示しています。通常の食事から葉酸を400mg摂取するとしたら、ほうれん草200gで葉酸210mgが摂取できる計算となります。そのため、ほうれん草を約400g消費する計算です。葉酸は水や熱にさらされると栄養分を失ってしまう、大変デリケートな栄養素です。そのため、管理が難しく調理法も加熱が出来ないため生で洗わずに摂らないとなりません。あまり現実的ではありません。
そのため、サプリメントなどで効率的に摂取していくことが望ましいといわれています。産婦人科などでもサプリメントを推奨しています。妊娠を望む方なら前述であげた葉酸量を1か月前以上から摂取し始めると良いといわれています。妊娠してからも安定期に入る頃くらいまでは摂取が続きます。しかし、葉酸を摂りすぎると、生まれてきた子が喘息を発症するリスクが高まると研究から明らかになっています。葉酸の一日の摂取量の上限は妊娠前後一日1000mgです。用量用法を守り継続していくことがポイントです。